突然ですが、「ジャネーの法則」を知っていますか?
ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
ジャネーの法則 – Wikipedia
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
簡単に言ってしまえば、50歳の人間の1年間と、5歳の人間にとっての1年間は体感が全然違うよって話です。
生きてきた年数によって1年の長さの比率が小さくなり、どんどん時間が早く感じるということです。
さらにジャネーの法則によると、0歳から20歳の年月と20歳から80歳までの年月は、体感時間が同じになるそうです。つまり、人は20歳になると体感的には人生の半分の時間を過ごしてしまったということです。
このジャネーの法則というのを知って、皆さんはどう思いますか?
先日、ある有名配信者がこのジャネーの法則の事を話していました。
「0歳から20歳の年月と20歳から80歳までの年月は、体感時間が同じ、時間がもったいない。
だから、なるべく寝ない。寝る時間がもったいない。」(こういうニュアンス)
これに対して、この配信者の聞き役の人は「睡眠不足だと、ぼーっとしない?」
と聞いていましたが、睡眠不足だとぼーっとするくらいの問題ではないですよね。
睡眠不足の悪影響として、徹夜をすると血圧を上昇させるストレスホルモンレベルが上昇したり、ブドウ糖をエネルギーに変える能力が弱まったり、免疫機能や体温の維持機能が低下してしまうことが分かっています。
また、少し睡眠時間が足りない程度でも精神と肉体にダメージが生じ、6時間以上の睡眠をとらないと回復しないということも判明しています。
睡眠不足は怒りや欲求不満といった感情の増幅の他、上気道や胃腸などの健康上の問題が発生しやすくなるとのことです。
人間が感じる不安は睡眠と密接に結び付いており、睡眠不足が続くとマイナスの感情を制御する部位の活動が弱まって、不安障害に近い精神状態になりやすいということもわかっています。
また、食欲を制御するホルモンにも影響があるため睡眠不足は肥満にもなりやすいです。
睡眠時間のバラつきによって体内時計が狂い、血糖値に悪影響が出て糖尿病のリスクも高まります。
それと、認知症のリスクも高まります!
なので、睡眠不足を過小評価しないほうが良いです。
人生の半分を過ぎた、時間がもったいない、だから寝ない!
そんな生活をしたらかえって病気になり早死にする可能性が高いです。
長生きをしたいなら、たくさん寝ましょう。

トキワユウト
変わってるもの、面白い人に興味があります。
Blu-rayコレクター。海外ドラマにハマってます。フーサツブログのパイオニア。
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