ゲーム「ドラゴンクエストV」を基にした小説の著者が主人公の名前を映画で無断使用されたとして、制作したスクウェア・エニックス(東京)や東宝(同)などに220万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であり、柴田義明裁判長は請求を棄却した。
原告は長野県軽井沢町の小説家久美沙織さん。
久美沙織さんはドラクエVが発売された翌年の1993年、スクエニの前身企業からの依頼でゲームを基にした小説を出版。主人公の名前を「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」と名付け、通称「リュカ」とした。グランバニアはゲーム内の王国名で、他は久美沙織さんが創作した。
2019年に公開した、ドラクエVを原案とする映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」で、主人公名は「リュカ・エル・ケル・グランバニア」だった。
スクウェア・エニックスは公開前、久美沙織さんとの話し合いで「名前には著作権がない」などと主張。久美沙織さんが2021年に提訴した。
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