【コラム】あなたは撮影会向きな人?個人撮影向きな人?​~どんな人がどちらに向いているか~

あなたは撮影会と個人撮影(以降個撮という)のどちらに向いていると思いますか?


このコラムではどんな人がどちらの撮影に向いているのかを検証してみようと思います。
どちらか一方を強く推すのではなく、それぞれの良さが伝わり今後の活動の参考になる
ようなものとなれば幸いです。

まず前置きとして筆者は個撮派であることをお伝えしておきます。
個撮派の目線として撮影会と個撮それぞれのメリット・デメリットを検証してみようと思います。
どちらかに偏る訳ではなく個撮に関しても厳しい目線で検証します。


まずは撮影会のメリットと魅力的な部分を箇条書きにしてまとめてみた。

撮影会の場合

メリット

  • 撮影に関する予算が明瞭である(全てがセットになっている)
  • 自ら交渉せずにモデルさんを撮影可能
  • 行ってすぐに撮影できる手軽さと機材不要な為身軽
  • いいスタジオで撮影できる
  • ロケ地(屋内・屋外)での許可取りが不要
  • 他のカメラマンさんと知り合える、お互い情報交換ができる
  • セキュリティ(安全面)がある程度保証される
  • 多くのジャンルに対応した撮影会がある(様々な企画)
  • 他人の撮影風景を参考にできる(学ぶ機会が多い) etc……

他にも挙げれば沢山あると思います。恐らくメリットしかないかもw
しかし個撮派の私から見るとデメリットに思う事もいくつかある。


ではここからは私の独断と偏見で撮影会のデメリットであろう点も見ていこう

デメリット

  • 人気の高いモデルさんの予約争奪戦がある
  • ただ漠然と撮っているという状態になりやすい
  • セッション形式や団体撮影においては目線がもらいずらい
  • 上記に加え、同じ構図、同じポーズになりやすく独自の工夫ができない
  • ロケ地を自分で決められない
  • ルールを守らないと出禁のリスクあり

他にもあると思うが、以上が撮影会のデメリット点になる。


ここまでの総括として撮影会のメリットが痒い所まで手が届き、かつ気軽に参加できるというイメージで、
デメリットが、自由度が多少制限される程度であるくらいだろう。

以上のことから、撮影会に向いている人は以下の様な人と言える。

撮影会向きの人物像

  • 撮影初心者
  • 気軽さや手軽さを求める人
  • 著名なモデルさんや、人気の高いモデルさんを撮影したいと思う方
  • 自分の撮影スタイル(得意な場所や、昼夜等の条件、好みの分野)を探している人
  • 多くのモデルさんと顔見知りになりたい方

等々ぜひ当てはまる人は撮影会に出向いて見るのをオススメします。

個人撮影の場合

メリット

  • 時間、場所、料金、シチュエーション(撮影内容)等々を全て自分自身で決めることができる
  • 様々なシチュエーションに挑戦できる(撮影会にはないコンセプトの撮影が可能)
  • 自分だけの特色を出した写真が撮れる
  • 時間や場所に縛られる事が少なく気持ちに余裕ができる
  • 多くの時間を使える事でマンネリ化しない⇨セッションでありがちな他の人と同じ構図がない
  • 撮影会では出ない表情やポーズ等で差別化できる
  • 被写体様との作品(著作物)とできる
  • 自分以外の撮影者さんが近くにいないので余計な邪魔が入りずらい
  • 撮影会よりもモデルさんと親密な信頼関係を築く事が可能(モデルさんと好きなシチュエーションが似ている)

やはり自由度が非常に高いというのが個人撮影の圧倒的なメリットであり、それに加え撮影会と違った特色ある自分色の写真を撮影できる事が最大のメリットと言える。
ではその反面デメリットはどれ程あるのかを見ていこう。

デメリット

  • 撮影にかかる経費が読みずらい(スタジオ代、謝礼、交通費、etc・・・)
  • ドタキャンになってもその損害を全て自身が被ることになる
  • その他のトラブル発生時の対応も自身で行わなければならない
  • 個撮の依頼に慣れるまでは準備が大変、こまめに連絡が取れるマメな人でないと準備が苦痛に感じる
  • 何を撮りたいか、どんな撮影をしたいか等がはっきりしていないと折角の時間を無駄にする
  • モデルさんを探すのに苦労する

以上のように個人撮影は自由度が非常に高い反面、料金の不透明さゆえに金銭のトラブルが生じやすい。
やはり直接個人に依頼する為、撮影会よりもモデルの方へのこまめな配慮が求められます。もっともそれを肌で実感したいのなら、「自分自身がカメラマンから個人撮影を依頼されたらどう思うか」という事を意識すればいいはずです。

以上のことから、個人撮影に向いている人は以下の様な人と言えます。

個人撮影向きの人物像

  • 様々な撮影を経験した人
  • 自分が撮りたいテーマがある人
  • 他と差別化した写真を撮りたい人
  • 時間や場所等様々な制限が苦手な人
  • セッション形式や団体撮影を根本的に好まない人
  • 撮影会にはいない人を撮りたい人

まとめ

以上、それぞれのメリットとデメリットを挙げました。
これだけ長々と書きましたが、分かり易い表現が一つあるのでそれをを例にしてみようと思います。

それは「旅行」です。


パッケージツアー=撮影会


パッケージツアーとは、ホテルや旅館などの宿泊施設への「宿泊」と、飛行機や鉄道、バスなどの「移動手段」が最初からセットになっている旅行のこと。
旅行会社がツアーを企画し、旅程を組み立て、料金を設定し、それをパンフレットやWebサイトなどを通じて参加者を一般募集します。
往復の航空券から宿選びまですべて自分で行う「個別手配」とは違い、航空券やホテルの手配などすべて旅行会社が行うため、手間がかからずとても便利です。
また、個別手配よりもパッケージツアーを利用した時の方が価格も安くなる場合が多いです。要は旅行会社をそのまま撮影会に置き換えた感じと思えばいいだけです。
魅力的な旅行プラン=人気のあるモデルさん、交通・宿泊・観光費=スタジオ・機材・時間

個人旅行=個人撮影


全てにおいて個別手配になる。
また近年では、、、パッケージツアーと個別旅行の中間のツアーという企画もありますが、実はこれに関し、撮影会でも似たようなものがあります。
それはリクエスト撮影というものです。
リクエスト撮影とは、希望のモデルを好きな日時・場所で個人撮影できるリクエストが可能な撮影会です。
料金は細かく設定されていますが、個人撮影のような自由さをプラスしたようなものです。

旅行に例えると少しでも伝わったのではないかと思いますが、いかがでしたでしょうか?
分かり易かった!と思って頂けたら幸いに思います。
私個人の見解はやはり自由度の高い個人撮影をオススメしていますが、気軽に撮影を経験して頂くならば撮影会も是非経験していだだきたく思います。

最後に

私が個人撮影に拘ってきたのは、自分の撮りたいを実現したいという思いが強く、それが自分の撮影のモチベーションになっているからです。
そして撮影会で撮った写真は素晴らしいですが、どうしてもその撮影会で撮ったというものが付いてしまう事に不満を覚えてしまったからです。
写真って世界に1つの作品が誰にでも簡単に作れてしまう世界でもっとも気軽に作れる芸術作品だと思うんです。

だからこそ個人撮影に拘っちゃうんですよね。

この記事を書いた人

yamamo

衣装フェチな人。肌色多めの写真撮ってます。

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